鬱病

パニック性不安うつ病とは?

楽しいや嬉しいという感情が無くなり、抜け殻のようになってしまうのが鬱病です。 パニック障害を発病すると、高い確率でうつ病も発症してしまいます。
しかし鬱病は鬱病でも、一般的に知られている鬱病とはちょっと違います。

パニック障害に合併するのは、“パニック性不安うつ病(非定型うつ病)”と呼ばれる鬱病です。
いわゆる普通の鬱病とは、どのように違うのでしょうか。

気分の浮き沈みが激しくなる

パニック性不安うつ病には、気分の浮き沈みが激しくなるという特徴があります。
自分にとって良い出来事があると明るくなり、反対に嫌なことがあると暗くなるのです。
「そんなの皆そうじゃないか」と思うかもしれませんが、この病気の場合は、2つの差があまりにも激しいのです。

ついさっきまでとても元気だったのに、いつの間にか物凄く落ち込んでいたりと、気分のアップダウンが極端に激しいため、周囲の人は理解に苦しみます。

パニック性不安うつ病であると診断するには、この気分反応性が強いかどうかが重要なポイントとなります。

2つ当てはまれば確定です

パニック性不安うつ病の代表的な症状が、気分反応性です。この症状に加えて、以下の2つの症状があれば、パニック性不安うつ病であると診断されます。

1日10時間以上眠る“過眠”

人間の理想的な睡眠時間は7〜8時間です。
これより極端に多い場合は、過眠の疑いがあります。具体的には、1日に10時間以上眠ってしまい、その状態が週に3日以上ある場合です。
もしくは目が覚めていても、ベッドに横になっている時間が10時間以上であれば、それも過眠の扱いになります。

過眠は、抑うつと呼ばれる症状(気分が落ち込んでいる状態のこと)と平行しています。
例えば人から非難されたり、嫌なことを言われたりして激しく落ち込むと、それに比例して眠気も強くなるのです。

手足が重くなる“鉛様麻痺”

手足がずっしりと重たく感じるのが鉛様麻痺です。症状の重さは、疲れ・だるさ等というような生易しいものではありません。
本当に手や足に、鉛が詰まっているかのように感じられます。

自分の意思ではどうすることもできず、起き上がるのもやっとという状態になります。 しかし周囲の目には、単なる現実逃避をしているように映ります。
嫌なことから逃げるために、わざとやっていると思われてしまうことが多いのです。

暴飲暴食をおこす“過食”

過食とは、いつもより大幅に飲食量が増した状態のことをいいます。
一週間に3回以上、食べたいという激しい衝動が起きれば「食欲の亢進」になります。
また週間に2日以上、暴飲暴食をしてしまったり、チョコレートなどの甘いお菓子を毎日食べたりするような状態なら、「摂取量の増加」とされます。

体重の急激な増加も、パニック性不安うつ病の特徴です。3ヶ月の間に、健康な時の5%以上体重が増えていると、「体重増加」とみなされます。

“定型うつ病”との違いは?

パニック障害に併発して起こる鬱病は“パニック性不安うつ病(非定型うつ病)”ですが、一般的に知られている普通の鬱病のことは“定型うつ病”と呼びます。
2つの違いを、分かりやすく表にまとめましたので参考にしてください。

  非定型うつ病
(パニック性不安うつ病)
定型うつ病
気分反応性 良いことがあれば明るくなり、悪いことがあれば激しく落ち込む ほぼ全てのことに関心を失い、何に対してもマイナス思考になる
抑うつ気分 日常に支障がない程度の抑うつ 人間関係に影響を与えてしまうほどの病的な抑うつ
睡眠 過眠(1日10時間以上眠る日が週に3日以上ある)や、睡眠覚醒リズム障害(昼夜逆転、朝の目覚めが悪い) なかなか眠れない入眠障害、途中で起きてしまう中途覚醒が多い
食欲や体重 過食、体重増加が多い 食欲が落ち、体重減少が多い
疲労感 手足が鉛のように重くなる 全身がだるくなる
気分の変動性 夕方から夜にかけて悪くなる 朝方が悪くなる
基本的心性 神経過敏になり、他人の顔色を強くうかがう 他人に過剰に配慮する、罪悪感をもちやすくなる

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