アルコール依存症

原因や症状、治療法などを紹介

嫌なことを忘れるためにお酒に走るのはよくあることです。
ただし健康な状態であれば、それほど執着することなく、適量でやめることができます。
しかし心の病を抱えていた場合は、なかなかそうはいきません。不安を消すために、お酒に頼るようになります。そしてやがて、飲まずにはいられなくなります。

それがパニック障害や鬱病の人がかかりやすいと言われている、アルコール依存症です。
アルコール依存症の原因や症状、治療法などを紹介していきましょう。

この病気はなぜ男性より女性に多い?

アルコール依存症とは、飲酒がやめられなくなる病気のことです。

昔はアルコール中毒や、アル中などと呼ばれていました。
アル中というと、「だらしないだけ」「精神的に弱いせい」などの悪いイメージがありますが、これはれっきとした病気です。
その証拠に、さまざまな地域にこの病気を治療するための専門医院が存在しています。

一般的に女性は、男性よりもアルコール依存症になりやすいと言われていますが、なぜでしょうか。
それは女性ホルモンに、アルコールの代謝を阻害するエストロゲンという物質が含まれているためです。

女性が男性に比べて酔いやすく(まれに酒豪の女性もいますが)、お酒に依存しやすいのは、こういった体質的な理由があるためなのです。

お酒を飲むと楽しい気分になりますが…

パニック障害や鬱病の人は、アルコール依存症を併発しやすい傾向にあります。
お酒を飲むと辛い病気のことを忘れられ、楽しい気分になるためでしょう。
また一時的にですが、発作が起こらなくなるという効果もあります。
しかし一度この快感を覚えてしまうと、そう簡単に止めることはできません。

ほんの一杯だけのつもりが、気が付いたらボトル一本空けていた、なんてケースはまだよいほうです。
昼間から台所で飲酒するキッチンドリンカーになったり、常に飲んでいないとイライラして手が震えるようになったりしたら、非常に危険です。

どんどんエスカレートしてお酒なしではいられない体になったら、それは間違いなくアルコール依存症です。

パニック障害や鬱病が悪化します!

お酒によって不安や発作が消えても、それはあくまでも一時的なものです。
効いているのはせいぜい2〜3時間であり、その後には必ずリバウンドがやってきます。
リバウンドがくると、無くなったはずの不安や憂うつ感が蘇えるばかりか、お酒を飲む前よりも強くなっています。
すると今度は、そのリバウンドから逃れるために、さらに大量のお酒を飲むようになります。

飲酒→不安や憂うつ感が蘇る→飲酒、という悪循環のはじまりです。
お酒は病気が和らぐどころか、パニック障害や鬱病をますます悪化させてしまいます。

抗酒剤を飲むとお酒が怖くなる!?

アルコール依存症を治すには、抗酒剤を服用するという方法があります。
抗酒剤とは、断酒のために病院より処方される薬のことであり、水薬で速効性のあるシアナマイドや、1週間ほど効果の持続するノックビンなどの種類があります。

これらには、酔いの原因となる物質、アセトアルデヒドの分解を阻害する成分が含まれています。
この薬を飲んでからお酒を飲むと、たとえ少量でも大量に摂取したように酔ってしまい、気分が悪くなり、頭痛や吐き気などの不快な症状が表れます。

一度このような不快感を経験すると、お酒を飲むこと自体が嫌になりますので、その結果断酒につながるというわけです。

全ての人に効果的とは限りません

アルコール依存症の人すべてに、抗酒剤が効果的なわけではありません。

例えばもともとお酒が大好きな人なら、この薬を飲むこと自体を拒否するでしょう。
また、家族がすすめるので仕方なく飲んでいるという人の場合、きちんと服薬しているように見せかけて、陰でこっそり捨てているということも十分に考えられます。

抗酒剤は、本人が治そうという意思をもち、自ら進んで飲まなければ意味がないのです。

アルコール依存症の方や、家族の中でアルコール依存症の人がいる方は、アルコール治療の専門医療機関に相談してみてください。

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