克服

心を許せる人の支えや理解とは?

パニック障害は真面目で責任感の強い人がなりやすい病気です。
しかしその性格ゆえに、彼らは病気になった後もその苦しみを1人で抱えがちです。
周囲の人に甘えたり協力を求めたりすることに、抵抗感を持つ人が多くみられます。
しかし自分だけの力では、病気を乗り越えることはできません。

パニック障害の克服に必要な、心を許せる人の支えや理解について解説しましょう。

病気の存在を理解し認めよう

パニック障害のことを正しく認識している人は少ないようです。
なかには「パニくるだけでしょう?」と病気を軽視している人や、「意思が弱いせい」などと偏見を持っている人もいます。

またあからさまに軽蔑する人もいますが、周囲のこういった冷たい態度はよくありません。 患者さんをひどく傷つけ、孤立感を深めてしまうからです。

まずはこのような病気があることを、きちんと理解して認めてあげてください。
特に何かをしてあげなくても、病気の存在を知っているだけで、患者さんは味方ができたような気分になり、安心するものです。

発作への偏見は持たないでください

どこにも身体的な異常がなくとも、激しい動悸や呼吸困難が起きるのがパニック発作です。

発作が起きると、患者さんは顔色が悪くなりゼーゼーと息を切らしているので、周囲の人も異変に気が付きます。 何事かと声を掛けたときに、救急車を呼ぶよう頼まれることもあるかもしれません。

しかし多くの場合、発作は数十分でおさまり、病院へ到着する頃にはすっかり元通りになっています。
そんな様子を見ると、おそらく多くの人が「仮病じゃないのか」「単なるヒステリー」と感じてしまうでしょう。

しかしパニック障害とは、このような症状が表れる病気なのです。
決して患者さんを非難したり、白い目で見たりしないでください。
周囲から偏見の目で見られると、患者さんは強い孤独を感じてしまいます。

当たり前のことができなくなりますが…

パニック障害になると、いつも当たり前にできていたことができなくなります。

掃除や洗濯をしたり、近所のスーパーに買い物に行くことすら難しくなります。小さなミスが増えるなど、仕事に支障が出る場合もあります。

しかしこのような状態になっても、「そんなこともやれないのか」と言って責めてはいけません。パニック障害の人は決してサボったり甘えたりしているわけではないからです。

周囲がなぜ?と首を傾げるような簡単なことができなくなるのは、病気が原因であることを理解してあげましょう。
パニック障害の人は、発作への恐怖で情緒不安定になっています。 そのため普段なら難なくこなせていたことができなくなったり、目の前のことに集中したりすることができなくなっているのです。

批判やお説教をするだけでは、病気はよくなりません。
できれば負担の少ない仕事に変えてあげたり、家事を手伝ってあげたりして、患者さんをフォローしてあげてください。

急かさずに長い目で見てあげましょう

パニック障害の治癒に要する年数は人によって違いますが、最低でも2〜3ヶ月かかると言われています。また珍しいケースですが、なかには7年間も患っている人もいます。
このように個人差はあるものの、パニック障害の治療には時間がかかることは確かです。

ですので、決して患者さんを急かしてはいけません。周囲が早く治せと急かしたり、まだ治らないのかと呆れたりすると、患者さんは自分を追い詰めてしまいます。

本人は必死で病気を治そうと頑張っているはずです。
最も回復を望んでいるのは患者さん自身ですので、長い目で見守り、根気よく待ってあげてください。

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