家族の対応

うまく回復に導いてあげるには

家族がどう対応するかによって、病気の経過は左右されます。
家族の接し方次第で、パニック障害は良くも悪くもなるということです。
しかし励ますつもりでかけた言葉が実は逆効果だったりと、なかなか簡単にはいきません。

ではうまく患者さんを回復へ導いてあげるには、どのように接すればよいのでしょうか。

パニック障害の人への接し方ガイド

パニック障害の人は、ちょっとしたことでもショックを受けやすくなっています。
何気ない一言にひどく傷付いたり、ちょっとした失敗でも自分をひどく責めたりします。
病気のせいで心が不安定な状態にあるとき、一番の支えとなるのはやはり家族です。

パニック障害の家族の方は、できるだけ以下のように接してあげてください。

まずは病気の存在の理解を

パニック障害は、脳の機能障害やストレスが原因のれっきとした病気です。
家族の方は、まずはこういう病気が存在するということを、きちんと理解しましょう。 病気を正しく認識していないと、発作の苦しさや辛い気持ちを分かってあげることができません。

そして「気のせいじゃないの?」「しっかりしなさい!」などと、ついつい無神経な言葉を投げかけてしまうことになります。
このような言い方は、患者さんの心をひどく傷付けるので注意しましょう。

発作のときは見守りましょう

パニック発作が起こりそうな時や起きている時は、患者さんは激しい不安や恐怖にとりつかれています。そんな時は特に何かをしなくてもよいので、そばで見守ってあげて下さい。
患者さんは信頼できる家族が近くに居るだけで、何とか平静を保つことができます。 絶対に無視したり、適当にあしらったりしてはいけません。

また発作が起きている最中は、決して焦ったり騒いだりしてはいけません。

家族がパニックになると、患者さんの恐怖心を煽ってしまうからです。
そして発作が治まったら、ほんの2〜3分でもよいので、真剣に話を聞いてあげましょう。

適度に距離を置くことも大切

患者さんが精神的に参っていたら、できるだけ寄り添い励ましてあげましょう。 ただし状態が安定しているときは、適度に距離を置くことも大切です。
あまりあれこれと世話を焼き過ぎると、本人の「自分で治そう」という意欲を殺いでしまうからです。

また、過剰に気を使うのもよくありません。何度も「大丈夫?」と声をかけたりすると、患者さんはかえって病気のことを強く意識してしまいます。
落ち着いているときは、なるべくいつもと変わらない自然な態度で接するようにしましょう。

診察に同行してあげましょう

パニック障害の人は、発作への恐怖で身動きがとれなくなっている場合が多いです。
1人で病院へ行くのが辛そうな時は、できるだけ同行してあげましょう。

一緒に行くと安心感を与えられるばかりでなく、症状が表れている時の様子などを、本人の代わりに医師へ伝えてあげることができます。
また医師の説明やアドバイスを直接聞けるので、病気への知識や理解が深まります。

もし診察の際に治療の協力を求められたら、快く引き受けてください。信頼できる人に手伝ってもらうことで、早期回復が期待できるからです。

外出するときは付き添いを

パニック障害の人の多くは広場恐怖を抱えています。1人では外に出られないほど症状が重い場合は、付き添ってあげてください。
またパニック発作のことを心配しているようであれば、「私がついているから」と声をかけて安心させてあげましょう。

何もせずに家に引きこもっているのは病気によくありません。しかし無理に連れ出すのも禁物です。慣れないうちは遠出をせずに、近所を散歩する程度にするとよいでしょう。

少しずつでも外出が可能になると、患者さんは自信を取り戻し、病気の回復に繋がります。

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