パニック障害

いつごろ認知された病気なのかなど

不安神経症の1つであり、PDやパニック症候群などとも呼ばれているパニック障害は、名前の通りいきなりパニックに陥る病気です。

「口から心臓が飛び出る」などと形容されるほど、激しい症状が表れるのですが、その存在はあまり知られていません。

パニック障害とは一体いつ登場し、いつごろ認知された病気なのか等をお教えします。

仮病やヒステリーと思われることも

いきなり心臓が早鐘を打ち、呼吸が苦しくなり、このままでは死んでしまう!という激しい恐怖に襲われるのがパニック障害です。
文字通りパニックが起きる病気であり、異変は自分だけでなく周囲の人も気が付きます。

あまりの苦しさに救急車を呼び、病院へ運ばれる人も少なくありません。
しかし病院に着く頃には、何事もなかったかのように発作は治まっています。

そのため仮病やヒステリーなどと思われ、周囲から白い目で見られてしまうこともしばしばあります。

最終的には家から出られなくなる!

発作はほとんどの場合、繰り返し何度も起こります。
なかには、発作が起きたのは過去に一度だけという症状の軽い人もいますが、そのようなケースはごくまれです。

一度発作を経験した人は、また発作が出るのではないかという恐怖にとりつかれます。 そして発作への不安や恐怖が膨らむにつれ、だんだん誰かの付き添いなしには外出することができなくなり、最終的には家から一歩も出られなくなってしまいます。

悪化すると家に引き篭もってまともな社会生活を送れなくなる、それがこの病気の恐ろしいところです。

1980年にやっと認知された病気です

「パニック障害という病気が存在する」と正式に認められたのはわりと最近、1980年のことです。

実は1940年頃から、パニック障害と思われる症例はいくつもあったのですが、当時はまだ病名すら決まっておらず、まったく重大視されていませんでした。

この病気の研究が急速に進んだのは、1960年に入ったあたりです。
さまざまな研究の結果、パニック障害は不安障害の1つであると捉えられるようになり、さらに不安障害とは違う独立した病気であることが解明されていきます。

そして1980年、ついにアメリカの精神医学会により、パニック障害(PanicDisorder)という病名が決定されるに至りました。それから2年後には、この病名が世界保健機構(WHO)の国際疾病分類に登録されています。

男性よりも、圧倒的に女性に多い

パニック障害の発病に性別は関係ありませんが、男性よりも女性の方がはるかに多く、女性の罹患率は男性のおよそ3倍と推定されています。

なぜパニック障害が女性に多いのか、はっきりとした原因は分かっていません。

しかし出産や育児などで女性ホルモンが大きく変動し、男性にはないストレスや体調の変化があるためではないか、という説が有力なようです。

苦痛のレベルは心筋梗塞と同じ?

パニック障害は症状が表れていないときは、普通の人と全く変わらず健康的に見えます。
しかしだからといって、決して「大したことのない軽い病気」なのではありません。 難しい手術や長期の入院などは不要であるものの、たいへんな精神的苦痛を強いられる病気です。

いつ襲ってくるかわからない発作に怯え、発作中は心臓が止まるのではないかという強い恐怖にとりつかれ、へたをすると他の心の病を併発してしまうかもしれない……それがパニック障害です。

パニック障害は、第三者が想像するよりも遥かに辛く苦しいものです。
アメリカでは、パニック障害の苦痛や生活に及ぼす影響は、心筋梗塞と同等のレベルであると言われているほどです。

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